わたしは家事が好きでも得意でもありません。
だけど、もともと夫はあまり気にしていない様子。結婚してからも、わたしは働いているし「家事についても半分こ」と思っていました。（結局のところは半分どころではなく、大半をわたしがするようになっていますが……）
とにかくそんな風だったので、
結婚当初、法事の折に親戚の叔母さんから言われて印象に残っているひとことがあります。それは
「旦那さんのお洋服は、奥さんが用意しないとね」
この言葉にわたしはキョトン。
えー！ 一人前の大人である夫が着る服を用意するのがわたしが役目？
わたしのお洋服については誰も用意してくれないけれど？
と、正直思いました。さいわい夫自身もそんな気持ちはサラサラない様子（これはほんとうにヨカッタ！）。
だけど、世の奥さまはこういう感覚なんだと驚き「わたしってば妻（または主婦）失格？」と不安になったのをよく覚えています。
同い年の友だちの中にも
「夫がヨレヨレのシャツを着て仕事に行ったら、妻であるわたしが恥ずかしい」
と話していた人がありました。
この友だちはふだんから家事上手。うちの叔母さんときっと同じ感覚を持ち合わせているなあ、と感心しました。
よく「お仕事と家事の両立は大変でしょう」とわたしは労いの言葉をかけてもらうことがありますが、夫が同じことを言われているのを見たことはありません。
「家事→妻の仕事」というのが一般的な認識で、そしてそれをきちんと自覚している妻も多い模様。
実際は、うちも家事全般ほぼわたしがしているので自然なことかもしれませんが……。
夫のごはんを作るのも、夫の服を洗濯するのも、わたしにとっては「お世話」や「仕事」ではなく、夫に対する「思いやり」といった気持ちが強いような気がします。
この感覚が、もう主婦力の低さの表れなのかも？
