母親のワンオペ育児(=育児のすべてを、ひとりで担い、切りまわすこと)賛美だと炎上していると話題の、ムーニーのおむつCMを見ました。
「あるある、だなあ」というのが1児のママである私の最初の感想。赤ちゃんと二人きりでお世話をしたことある人なら、ママでもパパでも誰であっても少なからず共感できる部分があるように思いました。
最後にでてくる「その時間が、いつか宝物になる」というキャッチコピーがまずかったのか?
「赤ちゃんのお世話が大変だった時間」=「宝物」というとらえ方をできることから、ワンオペ育児賛美という批判につながったことと思います。
「その時間」が指すのが「子どもが成長していく中で、ほんのわずかしかない、赤ちゃんである時間」ととらえると、私はすんなり納得できるのですが・・・・・・。
それでも寄せられているコメントの中には「大変だったあの頃を思い出したくない」というものもあるようで、いずれにしても共感を得がたいコピーなんだなあ、と思いました。
この騒動について、ユニ・チャームは動画を削除せず「父親の育児参加や周りの人のサポートが進むよう、多くの方に見ていただきたいです」とコメントしたそうです。
どちらかというと、このコメントに私は違和感。この動画から父親や周りの人の育児参加を呼びかけるとしたら、「一緒に育児しよう」ではなく、「ママが困っているから、手伝おう」になってしまうな、と思いました。結果的には同じかもしれませんが・・・・・・。
この動画を、夫版で考えてみました。(子どもが園児バージョン)
まず保育園に子どもを送っていくシーンから始まって、
はりきって家事やお世話を手伝ったのに、妻からダメだしされてムッとしたり
上司から「今ドキなイクメンってやつか」と嫌みにからかわれてモヤッとしたり
ママの多い集まりで肩身がせまく、大変な役割を押しつけられてイラッとしたり
子どもと一日中遊んだのに、結局「ママがいい~」と言われて苦笑いしたり
そんな中で、子どもはすくすく成長していく・・・・・・
そして最後に「その時間が、いつか宝物になる」。
うーん、やっぱりイマイチ?