冬休みが始まり、チビは終日学童で過ごすことになりました。
朝の登所は近所の学童通いの子どもたちで集まって。だけど長期休みのときに学童に行く子どもはかなり少なく……
夏休みのときは通い慣れていないうえ、コロナのため人数も少なかったので車でチビを送っていました。
2学期は普通に登校していたので、校内にある学童にだって自分の足で通えるはず。冬休みからは歩いていくように申し渡しました。
とはいっても、朝の集合場所に誰が来るのかよくわからない。
もしチビ一人になったら心配なので、集合場所に一緒に行って様子を見ることにしました。
■
冬休み1日目の朝。
集合場所にやって来たのは3年生の男の子がふたり。チビと面識はなく、ふたりはお友達同士の様子。
小さくて生意気なチビがうっとおしいのか、チビを振り払うように足早にぐんぐん先に。チビは「みんなで行くもの」と思っているので、まさか自分がおいていかれようとしているとは気づいておらず……
「めっちゃ早いな！」
小走りしながらお兄ちゃんたちの後にがんばってついていきました。その姿が不憫で、私の胸はチクチク。
第2集合地点に到着すると、次にやってきたのはまたまた3年生くらいの男の子2人。みんな知り合いのようで、ますますチビはひとりに。
そのうちチビは状況を察したのか、単におもしろくないのか、お兄ちゃんと連れだって行くことをあきらめ一人でズンズン行くことにしたもよう。
車通りの多い信号を渡るところまでわたしも一緒にいきましたが、「学校のときも、ひとりで先にいくことあるし大丈夫！」とい言うので、そこでバイバイしました。
ふだん通学時に引率してくれている6年生の女の子は本当に頼れるけれど、3年生男子には「1年生のめんどうをみてあげないと」という思いつきはぽっちりもなさそうです。
ま、そんなものか……。
■
2日目の朝。集合場所には前日と同じ3年生男子がひとり。その日も足早に行ってしまったので、前日と同じ場所までチビを送っていくことに。
すると途中で後ろから5年生の女の子がやってきました。
入学前の登所のときに何度か一緒になり、チビが妙になついていた子です。
クールで口数が少ない女の子だけど、チビがやいやい言うのにつきあってくれている感じでした。
チビはその子を見つけると「あーっ、久しぶり！」
すると、女の子はニコッと手を振ってくれました。
3年生男子のチビのむげな扱いに心を痛めていた私は、女の子の笑顔を見て、ちょっとほっ。続けてチビが
「学校まで競争しよっ！」
と誘うと、女の子は「いいよ」。
本当は危ないから走らないでほしいけど、せっかく2人が意気投合したのに水を差したくなく、そのまま走って行くふたりを見送ったのでした。
■
かなり学校や学童に慣れたとはいえ、小学校内の学童は大人の足でも20分はかかる距離。
まだ1年生のチビ一人きりでの登所は心配です。来春、2年生になったら心配じゃなくなるのかしら？うーん。
とにかく……頼りになるのはいつでもやっぱり女の子だなあ。
【↓ポチッと応援お願いします】
