こないだチビ（８歳）が以下の理由から、新しいふでばこがほしいとリクエストがありました。
・ふでばこの内側が鉛筆で黒く汚れるのがいや
・今のふでばこは大きくてかさばる
ふでばこの内側が汚れないようにするには、鉛筆にキャップをつけるか、入学当初に持っていた１本ずつ鉛筆を差すタイプのふでばこを使うしかないのでは……。
だけど確かに荷物は多い。そのとき使っていたふでばこは定規や鉛筆削りも入れられる大きめサイズです。ランドセルがだいたいギュウギュウなので、コンパクトなほうが良いと思い、新しいふでばこを買いに行くことにしました。
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しかしその日はあいにく近所の文房具屋さんは定休日。
もうチビは買う気満々だったので、ロフトに行くことにしました。ロフトにもふでばこはありましたが、中高生や大人向けのものばかり。「やっぱり日を改めて文房具屋さんに行こう」と再度提案するものの、チビは頑としてゆずりません。
どうやらチビにとっては、私の言う「また今度」は、いつのことになるのやら当てにならないと思っている様子。私が購入にノリ気になったその日を逃すまいと必死に気に入るふでばこを探しました。
チビがまず「これがイイ！」と選んだのは、内側にペンポケットがあり、外側をくるくる巻いてしまうタイプのもの。まるでメイク道具や大工道具を収納するような感じ？
鉛筆を１本ずつ固定できるけれど、汚さないようにするにはキャップが必要。なにより使うたび、ふでばこを大きく広げたり、くるくる巻いたり……ものめずらしい感じがしますが、手間がかかるし、これでは授業のさまたげになりかねないと私は猛反対。
しぶしぶ納得したチビが次に持ってきたのは、開いた状態でペン立てのように立てられるタイプのもの。前からある形ですが、マグネットが内蔵されていて立てたときに安定感があるのに感心しました。
チビはどうも見た目よりも、とにかく機能的な変わり種のふでばこに惹かれる模様です。
だけど、チビが選んだふでばこは鉛筆がギリギリ入るくらいのサイズ感。鉛筆にキャップをつけると収納できないから、やっぱり「鉛筆で中が汚れるがいや」は解消できないことを説明しました。
それでもほかにぴったりのものを見つけることができず……
今買わないと次がいつになるかわからないと必死のチビは「やっぱりこれがイイ！」とゆずりません。その必死さに私は根負け。「使いにくかったり、いやになっても、別のは買わない」と約束して購入したのでした。
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ほしいもの（＝たとえばふでばこ）を得るにも、食べたいもの（＝おやつなど）を食べるにも、行きたいところ（＝友だちの家や公園）へ行くにも、大人の許可や同意がないとかなわないチビ。家族旅行や外食のときだって、チビの意見も聞くけれど、最終的な行き先の決定権はやっぱり大人です。
そういえば、ときどき「大人はいいよなあ」とぶつぶつ言っていることがあります。子どもなんだからあたりまえのこととはいえ、こう考えると子どもって不自由だなあ。
ちなみに、その後のチビの様子はいうと……
新しいふでばこを気に入ってしっかり使われています。ふたの内側にある小さなポケットにきちんと消しゴムがしまわれているのを見るたび、なんだか少し笑ってしまいます。
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