わたしは仕事場では旧姓のまま働いています。(公的な書類などはもちろん結婚後の新しい姓です)別に特別な信念や理由があったわけではなく、ただ当時会社にいた既婚のひとが旧姓のまま働いていたので、前例に倣っただけのこと。
名刺がまだ大量に残っていて作り変えてもらうのももったいない気がしたし、メールアドレスにも名字を使用しているし、なにより取引先の人にいちいち報告するのがめんどうに思えて…。
そのときは長く勤めることなどに想像及ばす、慣れ親しんだ旧姓で働くことになんの違和感もありませんでした。
そして結婚してからも働き続けて8年目。今にして思う旧姓のまま働くにはメリットも、デメリットもあります。メリットはこれ。
関係者とバレにくい
たとえば、得意先の商品の中に気に入ったものがあるときは「どうせ買うなら」と、取引先の商品を購入するようにしています。
先方にも喜ばれることなので、話の中で「いや〜、わたしも買っちゃいましたよ〜」なんて話のネタにして営業的にしっかりアピール。だけど会社としてではなく個人的に注文している場合はプライベートの詳細なことまで知られるのが、なんとなく気恥ずかしいような、めんどうなときも。
名前は名刺と同じでも、名字が違えば同一人物とわからないので、関係者ではなく、取引先の一般のイチお客さんになれます。新規開拓先の資料請求のときなども同じことが言えます。
一方デメリットはこれ。
名乗るときに迷う
わたしは会社の携帯があるものの、いざというときのために、仕事関連の人に個人携帯の番号などを伝えることも。それが混乱のもとなのですが…
知らない番号からのときは何の関係のひとかわからず、旧姓か、新姓か、自分の名乗り方に迷います。
自分から電話をかけたときも同じことが言えて、一瞬何と名乗ればいいのか咄嗟にでてこないことも……。(ただボケているだけ?)
あと、ささいなことですが、ちょっとしためんどうもいくつか。たとえば
会社のひとへ送る年賀状には、誰だかわかってもらいやすいように、新姓の後ろに(旧姓)を毎年記載するはめに。
あと、仕事関係でわたしの新姓と同じ名字のひとに出会うと変な感じ。当然相手はそんなこと知るはずもなく、呼びかけるたび「わたしもほんとは△△なんですよー」とひそかに思っています。勝手に親しみを感じたりして。
チビが生まれるまでは仕事の割合が大きく、実生活において旧姓を使う割合のほうが多かったです。だけど、チビが生まれてからは保育園を始め、たまたま地域の自治会の役員になったりと、新しい姓で呼ばれる機会がぐんと増えました。
メリットもデメリットもたいしたことありませんが、どちらかというとデメリットの方が大きいように思います。だけど今さら変えるタイミングもなく……
結婚したときにめんどうがらずに周りに告げれば、しなくてよかっためんどうだなあ、と最近は思います。
会社員としてのわたし、チビの母としてのわたし、夫の妻としてのわたし、ご近所さんとしてのわたし…大人になるといろんな社会的な役割が増えて大変ですね。