「神経衰弱ぎりぎりの女たち」はスペインのペドロ・アルモドバル監督の映画で、わたしが見たのは15年以上前。アイロニーを感じさせるドタバタコメディ。
ストーリーを詳しくは覚えてないけれど、女性のヒステリックで感情的で、思い込みが激しく、ある意味一途(?)な性を描いているのが印象的な映画です。
仕事が立て込んできたら、会社でも家でもしなければならないことがどんどんたまって山積みに。〆切までにできるのか、家族の暮らしがまわるのか、プレッシャーがかかります。
そうなってくるとチビのアンパーンチの一撃に腹が立ったり(2歳児といえどほんとうにイタイ!)、のんびりしている(ように見える)夫にムカムカしてきたり、ささいなことなのにあせってかえって失敗して泣きそうになったり。
さらに追い込まれてくると、夜寝ているようで、ずっと気になることをぐるぐる考えてしまって頭は起きているような変な感じに。寝不足でふらふらしているところに、チビの熱でもでた日にはもうパニック! まわりを巻き込んでの大騒ぎに…
時間に余裕がなくなるとイライラ、心にも余裕がなくなります。「忙しい、とは心が亡くなること」とどこかで聞いた言葉が身につまされます。日々の綱渡り状態に、神経をすりへらしている働くママこそ「神経衰弱ぎりぎりな女」なのではと思うこのごろ。
でも、なんとか乗り越えていくうちに耐性がつき、どんどん図太く、肝っ玉ができてくるのかも? いやはや、立派なおばちゃんになるには、まだまだ修行がたりません。(年齢だけは順調に達しつつありますが…)