「おしっこ、でちゃった」
夜中のチビのこのひとことに、隣で寝ているわたしは飛び起きます。
おねしょシーツを敷いているので、ベッドマットや敷きパッドは無事なものの、チビのぬれたパジャマや下着を着替えさせ(時にはくっついて寝ているわたしのパジャマも)、シーツを取り替えないといけません。
翌朝は、早くから洗濯機をまわさないといけないし、なにより夜中に起こされるものだから、わたしは眠くて不機嫌に。
チビのおねしょの原因は、夜ごはんを食べるのが遅かったり、寝る前の飲食。
わたしがもっと気をつけてあげるべきなのに、チビに「もう紙おむつ、はいて寝て」などと、ついいやみを言ってしまいます。
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おねしょといえば、
わたしがチビと同じくらいの年のころ(もっと大きかったかも)、祖父母の家に泊まりいったときに、おねしょをしてしまったことがありました。
おねしょに気づいたわたしは、隣で寝ていた母を起こしました。
母は怒ることもなじることもなく、ただ驚き、ひたすら布団をふいていました。
祖母が出してくれたのはお客さん用の上等の布団だったのか、ずっとトントンとおねしょを拭き続ける母をみて、
「ママももう寝たらいいのにな」
と思いながら、そのまま眠ってしまったことを覚えています。
翌朝、母や祖母はいつも通りだったような?
なにか言われた記憶はありません。
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おねしょの始末も順繰りにまわってきて、今はわたしの番。
母はちっともお小言を言わなかったのに、ダメだなあ。見習わないと。
反省です。