ある朝、チビと保育園に登園したら、もうチビのクラスのメンバーは園庭に出て遊びは始めていました。
チビも加わるために朝の支度に急ごうとしたとき、同じクラスのRくんがチビのもとへわざわざやってきました。そして
「今からバナナ鬼（ごっこ）するけど、チビくんはいれへんからな」
わたしは驚き、聞き間違えたかと思って、「今、Rくん、なんていった？」とチビに聞き直しました。すると、
「ボクは（バナナ鬼に）いれてくれへんねんって」。
チビはボソッと。泣くわけではなく、ちょっとすねたような感じで。
わたしは「Rくんの言うことは気にしないで、別のおともだちと遊んだらいい」と励まして、その朝はチビとバイバイしました。
だけど……
なんでそんなこと言うんだろ？
チビと別れた後、通勤電車に揺られながら悶々としてしまいました。
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その夜のチビの話では、朝は仲間に入れてもらえなかったけど、設定保育の園庭遊びタイムにはみんなで遊んだそう。
朝、Rくんに言われたことは、チビは特に気にしていない様子でした。
Rくんはわりと小柄な男の子で優等生タイプ。そしてクラスの中でリーダーシップがある感じです。チビも「Ｒくんはいいなあ」と以前、話していたことを覚えています。
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集団生活。
いろいろな子がいるのはもちろんだけど、チビが仲間はずれにされている様子に胸がいたみます。
まだ小さい子どもたちだし、親が介入する感じでもないので見守るだけですが、チビが心を強くたくましく乗り越えてくれることを願うばかりです。
これをばねに、人の傷みがわかる人になってくれたらいいのだけど。
チビは来年からは小学校。
今より人数がぐっと増える分、気の合う子も、気の合わない子もたくさんいると思います。
とても心配ですが、どうかチビがいいお友だちに出会えますように。
