「丁寧に暮らす」。
流行っていたのか、わりあいよく使われていた(今も使われている?)フレーズです。
整然としていて、静かで、心地よい空気が流れていて、それでいて背筋がスッと伸びるようなイメージ。素敵な響きです。
「丁寧な暮らし」といって思い浮かぶことといえば……
旬の食材を毎日の献立に取り入れること
道具をきちんと手入れすること
庭に咲いたお花を生けること
センスのいい便せんでお礼状を書くこと
梅干しやお味噌などを手づくりすること
などなど。暮らしの細部にこだわり、ひと手間かけることのように思えます。
慌ただしい毎日では、手がまわらないことが多いことが大半。だからこそ、ひと手間をかけられる時間と気持ちの余裕に、あこがれを感じるのかもしれません。
わたしの現実の日々をぐるっと見渡してみたところ、「丁寧な暮らし」らしきものとしてパッと思いついたのは、これ。
生姜はチューブではなく、生を使うこと。
あまりにささやかすぎて、さびしすぎる……!
いつになったら、納得いく「丁寧な」暮らし方ってやつができるんだろう?
もうすぐ40代なんだけどな。