年度末になり、毎年恒例の保育園の懇談会が開かれました。
進級に向けての準備品の説明や園生活を送るうえでの注意、この1年の子どもたちの成長のお話がありました。
チビの今の年少組のクラスの担任の先生はふたり。
ふたりとも女性で、ひとりは若い先生、もうひとりは私と同世代のわりとベテランの先生です。
若い先生はやさしくてチビも大好き。
だけど、ベテランの先生については「ボクが一歩歩いただけで怒る」とか「怒ってばっかり!」「また怒られた~」とチビはよく言っています。
同じクラスのチビと仲良しのお友だちは、その先生が本当に苦手らしく、お母さんもほとほと困って「正直、早く(先生が)代わってほしい……」とこっそり話されていたほどです。
懇談会で、件の先生がお話する番になりました。
「ときには子どもたちに厳しく接したこともあったけれど、彼らの成長ぶりには本当に驚かされるばかりでした」
そう話すうちに、先生の目からポロッと涙が……。
その姿に、こちらも胸にこみあがるものがありました。
先生は、先生としての責任やプレッシャーがあるだろうし、いやな役回りを一手に引き受けてくださっていたのかもしれません。
厳しいのも、ありがたいことです。
これから続く園生活や学校生活では、いろいろな先生に出会います。それぞれに相性があり、好き嫌いもあることと思います。
先生は、子どもが園や学校生活の中でとても重要な存在。
自分の学生生活を振り返ってみても、「いい先生」との出会いは本当に貴重です。
どうか、「いい先生」にチビがたくさん出会えますように。