ある日、夫が
「チビ、自分でつめ切ってたで」
え!
しかも大人用のつめ切りで、と言うではありませんか。
夫やわたしがつめを切っているのを見て、どうやら真似したようです。
危ないと思うものの、チビのつめを見てみると、ケガすることなくなんとかちゃんと切れていました。
チビのつめ切りは、生まれてからずっとわたしの役割。今までチビが自分で切ったことはなかったのでとにかく驚きました。
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チビは肌が弱いほう。赤ちゃんのころからかゆがることが多く、つめが伸びていると、かきむしって血がでることも。
そのため、チビが伸びたつめで自分を傷つけないように、つめが伸びていないか、いつも細心の注意を払ってきました。
旅行に行くときはもちろん、お出かけのときもつめ切りは必需品。
さらに、保育園に通園し始めてからは、自分だけでなく、お友だちを引っかくことのないように。
保育園からも「おうちでこまめにつめを切ってください」とお願いされてました。
つめが伸びているのはまさに、百害あって一利なし。
チビのつめ切りはわたしの使命とばかりに、今まで勤しんできたのでした。
チビのつめ切りばさみはよく使うだけに、何度も失くして買い直したり、と思ったら見つけたり。今は結局、3本くらいあるほど。
爪切りばさみを手放せないのでした。
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赤ちゃんのころは寝ているすきに、そろーっとつめ切り。無事に切り終えたら、ほっ。
少し大きくなってからはチビかテレビに夢中になっている間にパパッと素早く。
このごろは、チビが自分から「つめ切ってー」と言ってくることも。赤ちゃん用のつめ切りばさみでは切りにくさを感じることもあり、チビのつめが硬くなったと感じていました。
歯みがきやお着替えなど、身のまわりのことはチビが自分でするように促しています。
だけど、つめ切りに関しては、危ないように思えて「自分でできる」項目に加えようと思ったことはなかったのに……
チビが自分でつめを切る日がくるなんて!
つめ切りくらいでちょっと大げさかもしれないけれど、チビの成長を感じずにはいられないのでした。
まだまだフォローは必要とはいえ、感慨ひとしおです。