子どもが痛がって泣きながら、腕があがらなくなった…!
そんなときは関節の靭帯が抜ける肘内障かもしれません。5歳以下の子どもによくあるそうで、とにかく痛がって、腕をだらんとしたまま動かせない状態に。
手をついた弾みなど、わりにちょっとした動作で起こるようです。
先日チビを保育園に迎えに行ったら、泣きながら登場。なんでも、しゃがんだ姿勢でよろけて手をついたときにひねったのか、ずっと痛がったままでいるとか……
実はこれ、2回目。
ちょうど一年ほど前に反対の同じ状態になったことがありました。
そのときはソファで座っているときに急に泣き出し、からだを点検するとどうも腕が上がらない様子。
わたしはなにが起こったのかわからずオロオロしながら、とにかくかかりつけの小児科に連絡。電話で状況を説明したところ「整形外科のほうがいい」と教えてもらってすぐ病院へ。
チビもわたしも人生初の整形外科。
「ちょっと診てみましょう」と、先生がチビの腕をクネクネとさわります。イタイイタイと大泣きするチビ。そしてしばらくすると……
あらよあらよと腕があがるではないですか!
ソファが布だったので、手をついたときに滑りが悪くてひねってひじの靭帯が抜けてしまったのでは、とのことでした。
初めて見る先生の手技に大感動。その手技はほんとうに魔法のようでした。
……というのが前回。
今回は魔法の整形外科があいにく休診日だったため、別の整形外科へ。
先生がクネクネ触診したら、次はレントゲン室へ。「ママがいい〜〜!」と大泣きしながらもジッとしたまま賢いチビ。無事に終えたら、レントゲン写真を見ながら骨に異常がないことを確認。
「うーん、大丈夫なはず。ま、小さいからね(こわくて泣いているのかも?)。2〜3日様子を見て、変化なかったらまたおいで」と先生。
それでもチビはイタイイタイと泣き止まず、ピクリとも腕を動かさないまま。
チビはわりに痛みに強い(にぶい?)ほう。赤ちゃんのころから転んだり、少しぶつけてもケロリとしています。そのチビが泣いたままなんてよっぽどのことでは?
それに前回はわりとすぐ腕があがったのに、今回は症状が違うのかしら?
でも先生は大丈夫とおっしゃっているし……。
帰ってからもジッとしたままのチビ。その夜、チビはいつものようにゴロゴロと寝返りをうつことなく、ひと晩中右腕は微動だにせず。
翌朝も腕はだらん。そして泣きながら「歩けないから抱っこ」とせがみます。
やっぱりこんなのおかしい!! もしかしたらのんびりしている場合ではなく、一刻を争う事態のことだってありうるかも…
そう思うといてもたってもおられず、すぐ前回施術してもらった魔法の整形外科へ。
混んでいるにもかかわらず、事情を話すと融通して診てくださいました。
そして先生は前回と同じように、チビの腕をクネクネ。すると……
「筋が違ったままでしたねえ」
やっぱり!!
さすが、魔法の先生です。
施術中、チビは時間が経って炎症を起こしているせいか一段とイタイイタイと大泣き。だけど終わってみると、すぐ元気になりスタスタ歩くではないですか!
今回はひねってから時間が経っていたためか、腕がちゃんとあがるようになるまで半日近くかかりました。だけど夜には「こんなこともできるよー」とでんぐり返しまで始めるものだから、こちらがハラハラ。
今回、最初に診てもらったお医者さんがヤブかどうかはわかりませんが、患者さんはお年寄りが多く、子どもはひとりもいませんでした。
その点、魔法の整形外科は小学生や中学生の患者さんが多い病院(もともと小児科の先生に紹介してもらったからかも?)。
歯医者や耳鼻科、皮膚科、それに整形外科も、小児科以外の専門医にかかるときも子ども慣れしている病院や先生を選ばないといけないと痛感。
みなさん、どうかお医者さま選びは慎重に……
その後、まさか自分が魔法の先生のお世話になるとは夢にも思ってもいませんでしたが……(詳しくは「ママはつらいよ。肩をいわした原因は……」)。