ある平日の朝、あとは歯磨きしたら保育園&仕事へ出発というときに、チビ(4歳)が
「ママと遊びたい〜!」
わたしが「もう家を出ないと遅れてしまうからダメ」と言うと、チビは「いやだー!」とひっくり返って抗議。
「もうっ!」と切れそうになるのを、グッと我慢。
心を落ち着けて、何の遊びをしたいのか聞いてみると
「恐竜で遊びたい」
仕方なくおもちゃの恐竜たちをもってきて、少しの間、ごっこ遊びにつきあうことに。
そのうちわたしが扮するステゴザウス君から
「チビ君は歯磨きした?ボクがいちばんだーい!」
と洗面所へ誘うと、チビは急いで、恐竜たちと一緒にこぞって歯磨き。そして、車では恐竜たちをチビの隣に並べて、無事に出発!
「ボクたち、ここで(車で)チビ君が帰るのを待ってるからねー」と登園するチビを恐竜たちがお見送りしました。ほっ。
わたしが言ってもダメだけど、ステゴザウス君からの声がけには素直に納得。
のりやすい性格だからか、チビはご機嫌に行動してくれて、わたしも心穏やか。スムーズに、平和に、事が進みます。
チビだって、しなくてはならないことはわかっているけど、気分が向かない。
そんなときに必要なのは、楽しくできるきっかけでした。
ここで叱りつけると失敗パターンになります。
チビはますます大泣き。よけいに時間がかかって、わたしはイライラが爆発。そうして事態は悪化の一途……!
頭ごなしに言わないで、ほんの一歩譲れば(たとえば、少しの間ごっこ遊びにつき合うこと)チビは納得してくれる
悲惨な朝を何回も、あの手この手で乗り越えて、やっと習得した心得です。
とはいえ、どうしても一歩も譲れない朝もあるんだよなあ……。