子どもと一緒に謝りに。しつけの話

みんながほしがっていたレモンを、勝手に持って帰ってきたチビ(6歳)。
翌朝、目を覚ましたチビにもう一度、
チビが勝手に持って帰ってきたことはいけないこと、きちんと謝って返しに行こう、と話しました。
チビはすんなり


「わかった」


◼️


そうしてふたりで昨夜の催しに誘ってくれた散髪屋さんへ。覗くと接客中だったので外で待つことにしました。
チビが謝る練習しながら待っていると、気づいたようで出てきてくれました。

チビを促すと、レモンを差し出しながら


「レモン、勝手に持って帰って、ごめんなさい」


おじさんは驚いた様子でした。
わたしが説明したところ、おじさんが言うことには、
わたしたちが帰るとき、レモン争奪戦といって子どもたちは盛り上がったものの、すぐに飽きて、結局もうひとつのレモンもほったらかしにされていたそう。
マジシャンがせっかくくれたレモンだから、気にせず持って帰って食べてください、とニコニコ言ってくださいました。

そうして、改めて昨日の御礼と、仕事中に煩わせたことをお詫びして、訪問を終えたのでした。


◼️


「レモン、ほったらかしやってんて」


帰り道、チビは咎められずホッとした様子。

そこで、レモンがほおっておかれたことはどうでもよくて、
勝手に持って帰る、という行動が問題であることをもう一度お説教。
わたしが「ドロボウやで」と言うと、チビはすねたような、泣きそうな声で


「もう、言わんといて」


◼️


チビは、良くいえばはしこく、わりと機転がきくところがあります。けれど、時々ズルしたり、ウソをつくことも。

もう、物事がわかる年齢。
けれど、わかっているようで、わかっていない。
チビがまっとうな大人になるために、しっかりと「しつけ」しないといけないと改めて感じた出来事でした。
今回のことで、ちゃんとわかってくれたかしら?

ああ、それでもこれから何度も、チビを連れて謝りに行くことがあるんだろうなあ。

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