ある朝、いつものように登校するチビ（7歳）を見送って、ほっとひと息ついたところで、テーブルの上に毎日チビが持っていくはずの連絡袋を発見！ 慌てて自転車で追いかけました。
チビはずんずん先に行ったみたいで見当たらなかったですが、いつも付き添ってくれている6年生の女の子に追いつきました。するとそのMちゃんが
「忘れ物？ 持って行くよ～！ おつかれさま！！」
わたしの慌てた様子を笑いながら、快く預かってくれました。
（Mちゃんの素晴らしさはこちら「1年生だけの集団登校。頼りになるのは……」）
急いで忘れ物を届けにいく自分の姿を省みて、なんだかサザエさんみたいだなあ、とおかしくなりました。
■
そしてその後、わたしは仕事へ。クライアントのところに直行の予定でした。
予定通りに最寄りの駅に早めに到着。念のためと思ってトイレに寄りました。そしてトイレを出て50メートルくらい歩いたところで、はたと
書類ケースがない……！
さっきまで持っていたはずの書類ケースがないことに気がつきました。
記憶をたぐると、トイレで置いたのは覚えているから、そのまま忘れたんだ！と猛ダッシュでトイレへ逆戻り。その間おそらく10分もなかったと思います。だけど、もう時はすでに遅し。いくら探しても見当たらず……
出てきた人や、清掃の人に尋ねても、みなさん首を振るばかり。
教えてもらった「忘れ物センター」に行ったところ、やっぱりない。
さらに担当の方が各改札口にも確認してくださるものの、やっぱりない。
大きな駅とはいえ、あんな短時間でなくなっちゃうなんて……！
トイレに置いたと思ったけれど、もしや電車に忘れたのか！？ 自分の記憶も疑わしくなってきました。自分の不注意を悔やみながら、途方に暮れているわけにもいかず、どう対処しようかと頭の中がグルグル。
まずは、とりあえずクライアントに連絡をいれ、打ち合わせをキャンセルしてもらうことに。
その後、念のためもう一度、トイレを確認しに行ったり、乗り換え元の地下鉄の窓口にも問い合わせてみたり。
なす術がなくなり、もう会社に戻ろうか……とトボトボ歩いていたところで、携帯に忘れ物センターから着信が。
「中央改札に、お客さまのお荷物らしきものが届けられました。お預かりしているので、お越しいただけますか？」
な、なんと！
まだうろうろしていて良かった！ ダッシュで再び忘れ物センターへ。
なんでも他のお客さんから届けられたそう。よかった～～！！！JRの忘れ物センターの迅速で親切な対応は素晴らしく、感謝感謝です。
そして結局、再度クライアントに連絡を入れ、その足で資料を届けました。
とんだ迷惑をかけてしまい、とにかく謝るばかりでした……。
■
その日は、もはやサザエさんどころではない猛ダッシュと猛烈な焦りと猛反省で、いやな汗をたっぷりかきました。なんでもない、いつもの平和な朝のはずが……
はあ、つかれた。
それにしても、チビが初めて忘れ物をした日、わたしも同じように忘れ物。
まさに「子は親の鏡」。困ったところが似ちゃったなあ。
チビがわたしみたいに失敗しないように、忘れ物によくよく気をつけるよう教えておかないと！
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