「ぼくがダラダラ歩くのと、スタスタ歩くのと、ママはどっちがいい?」
ある晩のこと、チビ(10歳)が私に尋ねました。
なんのことかと思ったら……私の勉強の教え方が「ダラダラ歩く」みたいなものらしい。
最近チビは塾に通い始めました。思いのほか宿題もたくさんあり、まだペースがつかめません。私も協力しようと、一緒に動画視聴したり、わからないところを確認したり。
そのなかでチビが間違っているところを私なりに教えようとするけれど、その教え方にイライラするようです。
公文の算数は計算を見直せばよかったし、国語はもう一度文章を読み返せば答えを見つけることができました。
だけど、算数の文章問題や社会の都道府県なんかは、一体どうやって教えてたらいいのやら? 図にしてみたり、ヒントを与えたり。できるだけ理屈から理解してもらえるように工夫しているつもりだけど、チビにとってそれは「ダラダラ歩く」に値するらしい。
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チビのいわんとすることもわかります。
私も子どものとき、まわりくどい説明にイライラしたことを思い出しました。だけど今や、そっち側の人に……。
もともと話すことはあまり得意ではないし、論理的な説明を求められることはもっとも苦手です。
夫からも時々「説明が長い」と指摘されることがあります。微妙なニュアンスまで伝えたいし、長い説明の行間を読んでほしいのだけど……。
今思い返すと、私がイラついていた教え方にも理由があったと思われるのでした。
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ところで、チビいわく、夫の教え方は「スタスタ歩く」。
チビの勉強については基本的に私がみることが多いですが、入塾前に渡された図形の面積の単元についてうまく教える自信がなかったので、夫にまかせました。
かつて、小中学生向けの塾講師のアルバイトをしたことのある夫。もう20年以上前だけど、昔取ったきねづか?
それにしても、チビの「ダラダラ歩く」「スタスタ歩く」はよりわかりやすく伝えるための例えなのか、もしかして私に気を使って言い方を工夫したのか……
とにかく教えるのは塾の先生や夫にまかせて、私はマネージャーに徹するのが良さそうです。
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