先日25歳のフリーターの女性とおしゃべりする機会がありました。わたしから見ると、まだ若く、やる気にさえなれば、いろいろなことにチャレンジできそうな環境にいる彼女。
本気で仕事を始めないのかなあ、ともったいなく思うわけですが、本人いわく
「子どもが6人くらい欲しいから、そろそろ出産したい」
同棲中の彼と結婚の話が進んでいるとか。なるほど、たくさん子どもを産みたいなら出産は早いにこしたことはないし、今はアルバイトで充分かも……。
わたしが彼女の年のころ、「自分ががんばりたいと思える仕事を持つこと」が目標のひとつでした。
いつかは結婚して子どもを持つのだろうとぼんやり思いながらも、「たくさん子どもがほしい」「早く産みたい」と発言する友だちはまわりにほとんどいなかったように思います。
実際、同い年で結婚している人も少なかった。
もちろん人それぞれだし、たまたまわたしのまわりだけのことかもしれませんが……
最近の女性の社会進出が奨励される風潮なんて、なんのその。ひと回り近く年下の彼女の夢はとても意外で、これが「今どき」? と思ってしまいました。
ワーママの大先輩たちは「今の女性は働きやすくて恵まれている」と言います。それに「子どもは働く母親の背中をしっかり見ているもの」とも。
確かにその通りだと思うけど……ほんとうにその通り??
チビにとって、たくさんの人に囲まれて育つことはいいことだ、と思ってはいるけれど、わたしの1日の大部分を費やすのは仕事の時間。
子育ての大切なことを、知らないうちに、失っていっているんではないかとときどき少し不安になります。
彼女の言うような「子だくさんな専業ママ」が一番理想なのかも、と。
(6人も子どもがいたら、暮らしは今のわたしより確実にハードだと思いますが)
このごろは妻が外で働くために、夫たちの働き方を変えなければならない、というのが通説。ひと昔前まで考えられなかった、男性の育休取得の話もチラホラ耳にします。
夫と妻は、同じようにそれぞれ外で働いて、協力して一緒に家事、育児。
これが今のわたしが目指すべき、理想の形なのかしら。
だけど実際問題、夫が労働時間をセーブするなら、わたしにもう少し甲斐性が必要だわなあ……。ふう。