わたしが入院することになって、一番の心配事はチビでした。
というのも、チビが生まれて5年、ひと晩じゅう離れて過ごすのは初めてのこと。
わたしが夜遅く帰るときは、夫がチビを寝かしつけてくれるけれど、「ママ、もうすぐ帰ってくるからな」という言葉をかけながら。
1週間まるまる帰らない今回とは、話が違いました。
わたしの入院中は、夫とチビは近所の夫の実家へまるまる滞在。夫はフレックスを使って、朝早く出社し夕方早く帰宅することに。
チビが朝起きてから保育園へ送って行くのはじいじ&ばあばが担当、夕方の保育園へのお迎えから寝かしつけまでが夫が担当……と、朝と夜で役割分担しながらチビのお世話をしてくれました。
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心配していたチビの様子はというと……
夫によると、わたしが入院した当日の夜と翌朝は、「ママに会いたい〜」とチビは30分くらい泣き通しだったそうです。だけど、それ以降はさびしがりながらも
「がんばったら、ご褒美に週末おもちゃ屋さん」
という言葉につられつつ、大泣きすることなく、おりこうに過ごせたそうです。
「無理かもなぁ」と内心思っていた公文のプリントも毎日きちんと。
夫と義理両親に感謝しながら、さすが5歳だと感心しました。4歳でも、もちろん3歳でも、こうはいかなかったように思います。
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いっぽう、わたしもチビと離れて過ごすのは初めてのこと。
ひと晩じゅう起こされることなく悠々と眠れると思っていましたが、入院初日はチビの不在がこたえました。
晩ごはんのとき、ひとりで食事をすることが変な感じ。
さらに、こんなときに限って、手にした本はちょうどチビと同じ5歳の男の子が語り手の小説(『部屋』エマ・ドナヒュー著、土屋 京子翻訳 2011年講談社)。
サスペンスのドキドキがあり、ジンと泣けるところもあり、目の離せない展開にはまりました。
そして、つい登場人物とチビが重ねてしまい、とにかくチビに会いたくて仕方なくなってしまったのでした(面白かったけど、チョイスミス……!)。
そうしてメソメソしているわたしに夫が送ってくれたのが、チビの動画。ちょっと恥ずかしそうな、うれしそうな様子の、チビからの応援メッセージにかなり励まされたのでした。
今回の入院では、人生初の手術もかなりインパクトがあったけど、一番思い出されるのはチビの動画をベッドの中で何度も繰り返し眺めていたことかも……。
このとき送ってもらった動画は、一生の宝物だな。
事前準備についてはこちら「アラフォーママの入院準備、子どものお世話メモ」