いま自由な時間があったら、何をするだろう?
映画やドラマを見まくる、
たまりまくっているチビの写真の整とん、
頓挫したままのウクレレの練習……
そんなことを考えるうちに、チビ(4歳)を産むために、産休に入ったときのことを思い出しました。
平日の昼間の住宅街には、仕事をしているときには想像できないくらいの、ゆるやかな時間が流れていました。それまでモーレツに働いていたわたしは、おおげさでなく「こんな世界があったのか」と驚きました。
図書館に行っても、ランチに行っても、休日ほどではないにしろ、人々はけっこういます。ゆっくり読書したり、友だちとおしゃべりしたり。うとうとまどろんだり……。
産休に入ったすぐは手持ち無沙汰でしたが、人はらくにすぐ慣れるもの。
もちろん、臨月でおなかが重たくて自由に動けないし、いつ産気づくかドキドキ。それでも来たる出産と子育ての日々を想像しながら、思う存分のんびりと過ごしました。
あれから4年経ち、仕事に復帰して3年。あの優雅な時間は、もはや夢かまぼろしか、といった感じ。
次にそんな時間がやってくるのは、もしかして老後?
ふう。