チビ(4歳)がブロックで台のようなものを組み立てて、ビー玉をクッキーに見立てて
「ここでクッキーに熱を通しているねん」
と言うので「焼いているってこと?」と聞くと、「違う!熱を通しているの」と言います。
ふと、チビは実際にクッキーにどんな風に「熱を通す」のか見たことないな、と思い
「今度、本物のクッキーつくろっか」
というと、チビは目をキラキラさせて
「うん! つくりたい!!
明日つくろ!!え、明日はダメ?じゃ、いつつくる!?」
何気なく言ったひとことだったけど、チビは予想以上の食いつきよう。わたしはちょっとおよび腰になりつつも、後に引けなくなりました。
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えーっと、クッキーてどうやって作るんだったっけ?
わたしは何度も作ったことがあるから少しめんどうな気持ちになるけれど、
チビにとっては初めてする楽しいこと。
遠い記憶をさかのぼると、わたしも初めてなにかを作るときには、わくわくした気持ちで一杯になったことを思い出しました。
チビもそんな気持ちなんだと思うと、わたしも一緒に楽しもうと、久しぶりにクッキーの作り方をいそいそとおさらいをするのでした。
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チビが男の子であることもあって、
わたしが小さなころとは、チビの遊び方や興味の方向は違っているように、ふだんからよく感じます。
そのため自分の小さなころと、チビを重ねることはあまりないように思っていたけど、
子育てって、やっぱり追体験なんだなあ。